雑誌モデルのオーディション

オーディションを受けてみないかと連絡がくるとだんだん疲れるようになってしまいました。高校生の時に友だちと買い物するために街を歩いていて、声をかけてくれたのがモデルの事務所のスタッフさんで、それから5年ほどモデルのお仕事をしています。
初めはこんな田舎の街でスカウトされることなんてあるんだなあっていう驚きが主でした。でもちゃんと親への説明もしてくれるきちんとした事務所でしたし、そうそう経験できるものでもないから、とお試し気分で雑誌のオーディションを受けてみたんです。
定期的に出版される雑誌ではなくて、今回限りの特別号のようなものだったからか合格することができました。
綺麗な洋服を着て、タレントさんみたいに立派なスタジオで写真を撮影してもらって……楽しかったんですよね。
本格的にモデルを一生の仕事にする覚悟なんてないまま、その世界にどっぷりハマってしまいました。
雑誌のモデルのオーディションの場合は、とにかく写真写りがすべて。動きが魅力的とかしゃべりがおもしろいなんてことはまったく関係なくて、ひたすら写真に綺麗に映る技を磨きました。
もちろん水着審査みたいなことをすることもありましたが、それは苦になりません。プロポーションはそれなりだと思っていたし、昔から足が長い顔が小さいって言われ続けていて耳にタコができそうでしたから。

そうしていくうちにいくつか小さな雑誌モデルの仕事はもらえるようになりました。でもそれだけなんですよね。CMのオーディションを受けろって言われることもあるんですけど、演技の才能はないみたいです。
だんだん自分の先が見えてきたので、他の仕事のことを考えないといけないかなと思っているところです。